午前中の仕事を辞めた。
真剣に特発性過眠症の治療に取り組みたい。
それだけの気持ちだった。
単純に、収入が少なくなるので、生活が苦しくなるとは
予想がついたが、少しの間休むだけで、あとは何とかしよう、
そんな気持ちであった。
辞めないで!と言ってもらえた職場であったので、
その上で辞めるということは、とても贅沢な選択だったのだと思う。
しかし、その時、辞めるという以外の選択はわたしにはなかった。
そして、こうなる可能性が高いから注意してね、という忠告が
あったにもかかわらず、やはり、案の定・・・
たとえ仕事が午後からであっても、午前中に起きよう、
午前中に起きたなら、今迄やりたくても出来なかった事をしよう。
そんな風に考えていたのだが、現実は甘くはなく
午後の仕事にすらギリギリの時間に目覚める、という日々を
送る様になった。
午後の仕事では、目覚めてから、ベタナミンとリタリンを服用し、
夜まで起きている、という事が、最近ではほぼ完璧に近いくらい
可能になっていたので、夜に残業するのは苦ではなくなっていて、
むしろ、一旦目覚めたのであればこれからは起きていられる、
そんな状態になっていた。
しかし、休日となれば、以前と同じ様な、あり得ないほどの睡眠時間を、
とらねばならなかった。
以前と全く変わらずに。
友人からの、夕方からの ”すぐ近くにいるのでお茶でもしませんか”
とのお誘いも、全く正面から受けれらなくて、本当に情けなかった。
しかし、治療を真剣に実行する事によって、
わかってきた事があった。
あのまま無謀な日々を送っていたらわからなかった事である。