特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

憂鬱で何もできなかった日々。ジェイゾロフトの効果|特発性過眠症と猫と

この日の診察日、待合室に着いた時 

”あぁ・・・”

と思った。
いつになく大勢の患者さんが順番を待っていた。

予約をしていても、初診の患者さんや難しい患者さんが
いる場合には1時間〜2時間程待つことはよくある。

待合室の椅子に横になり、いびきをかいて眠っている人を
見たのも1度や2度ではない。

わたしも別の病院で、待っている間にすっかり眠りこけ、
受付の人に何度も大きな声で呼ばれたりしたことがある。

ましてやここは睡眠障害専門外来。

眠ってしまうのも仕方ないし、
それにしても、睡眠障害といっても様々だが
こんなに多くの人が病気を抱えているのだなぁ・・
と思いながら、空いている席を探し、
座ってかばんから本を出した。

最近、抑うつ状態が続いているわたしに

”うつの治療法に 
  読書療法 
というものがありますよ ”

とコメントで教えてくださった方がいらっしゃり、
しばらくしていなかった読書を開始してみたのだ。

もともと本を読むのは好きだったこともあり
すっかり火がついてしまった。

この日は、実際何度も読んでいるけれど、
何度でも読みたくなる
大好きな鬼平犯科帳を持ってきていた。

夢中になって読んでいると、
診察室から名前が呼ばれた。

意外に早かったな、と思ったが
実際は受付をしてから2時間が経過していた。


さすがにDr.も疲れたのか、
患者を呼ぶとき、診療室番号を何度も
口ごもっていた。

診察室に入ると

” どうですか? ”

と聞かれ、
ストラテラカプセルは効果が感じられない旨を
伝えると、あっさりと

” では、やめましょう ”

と言って、代わりのものは特に提案してくれなかった。

強く求めればくれたのかもしれないが
この時は、まあ、いいか・・・と思ってしまったのだ。

Dr.は 

” 他はこのままでいいですか? ”

と聞き、
わたしは、早く診察を終わらせたいのかな・・などと感じて

”はい ”

と答えた。


前回処方してもらったジェイゾロフトは、
即効性はなく、飲み続けていくと徐々に効いてくる薬だと、
薬剤師の方に聞いた。

吐き気が出るかもしれないとも言われたが
幸いにしてわたしの場合、それはなく
28日間飲み続けた。

なんとなく最近は、
動けない日が減ったような気がしなくもない。

薬の効果なのか、効果があった気がしているだけなのか
読書で気分転換が出来た効果なのか

もちろん薬以外で、有効と思われることは
思いついたものは試したりしている。
それのどれが効果があったのかはわからないのだが、
とりあえず今は動ける時間が少しでも増えたことに
感謝しようと思う。