特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

過眠やうつに対して薬以外にできること|特発性過眠症と猫と

以前も書いたのだが、何日も寝たきりの状態が続いたかと思うと
突如として、何の苦労もなく起きることのできる朝が続いたりする。
睡眠時間が例え3時間程であっても、だ。

そんなことをこの数ヶ月繰り返している。

一番最近では、3月4日(水)から3月9日(月)まで
ほとんどの時間を寝て過ごした。

仕事の面接に行った次の日からだった。
どうしても意欲がわかないのだ。

もうどうでもいい。意欲がわかないどころか全て放り投げている。

なるようになれば?
ならなければしかたない、それを受け入れてやっていくしかないんでしょ、
今はこの先のこととか考えられないけれど、
まともな時に考えれば、どうでもいいことなんかないのだ。
と思うのはわかっているけど、今はどうでもいい。
このまま消えてしまいたい。
と思う。

この日は最後の職安の日だったのだが、ひどい頭痛でクリアミンでは治らない。
寝起きの頭痛はクリアミンでどうにかなることが多いのだが、
日中に起きる頭痛はピリン系の鎮痛剤でないと効き目がないのだ。
若い頃から鎮痛剤とカフェイン・モカを浴びるように飲んできた代償か、
鎮痛剤はピリン系ならばやっと効く感じ、カフェイン・モカは効果なし。
ロキソニンカロナールも効かない。
市販の一般薬ではサリドンが効き目を感じられるのだが
市販薬は高価なのでそう頻繁に服用することができない。

鎮痛剤の飲みすぎが原因の頭痛もあるらしいし
横になって安静にしていたのだが、全く良くならず
出かけるなど到底無理な状態だった為、職安は日を改めることにした。

それからずるずると過眠状態になってしまったのだ。

2日間ほどであれば、飲まず食わずでトイレにもいかない、
といった状態が多いのだが、さすがに今回のように6日間だと、
水分補給や食事などのために1日数時間は起きることになる。
しかし、それが済むとまた寝床に入ってしまう。

わたしは7日が誕生日なのだが、
今年の誕生日は寝床で過ごしてしまったことになる。

・・・まあ、そんな誕生日もあるさ。

しかし火曜日の朝からは全く普通に起きることができ、
今日も家事やら就活などをこなしている。
このリズムは一体なんなのだろう。
過眠症の正体が全くつかめない。


抑うつ状態が続いた時、ブログを読んでくれた方から
色々とアドバイスをいただいた。

出来ることはしてみようと思い、
それから、むすっと無表情で過ごすのではなく
人と接するときには笑顔を作るようにし、
過眠の傾向がつかめるかもしれないと、日記もつけ始めた。
日記と言っても、就寝時間と起床時間、天気、体調、
服薬状況、大まかなその日の出来事などを記す、
といった簡潔なデータ的なものだ。
あとは一旦途切れてしまっていた、
前夜に作成する明日1日の時間割表。
時間があるときには読書もしている。

流行ったよな、自分はしなかったけれど。
と思いながら何気なく100円ショップで購入した塗り絵。
意外にもこれがよくて、上手い下手は置いておいて、集中するので
気持ちを落ち着けるのにずいぶん役立っている。

仕事を辞めてから出かける予定がある時や、洗濯物がたまった時など以外に
翌日の天候に関心を持たなくなってしまっていたのだが、
最近は、寝るときに明日の天気予報を確認し、
晴れならiPhoneの目覚ましアラームのボリュームは
半量にし、雨なら最大にするようにした。

それと目覚めに冷たいおしぼりで顔を拭くとシャキッと目が覚める、
という記事をネットで見てからは、
凍らせた手拭いを保冷容器に入れて枕元に置いて寝て
アラームに気がついたら朝の薬を服用し、
冷たい手拭いを頬やおでこに当てたり、もやってみた。
ただこれは1週間ほど続けたが、手拭いを乗せたまま
また眠ってしまうことが多くみられ、
結句、目が覚めることはなさそうだという
結論に達したのでそれからは実行していない。

今更なのだが、薬の他に過眠やうつを緩和する方法が
ないだろうかと試行錯誤している。
医学で治す方法が見つかっていない病気なのだから
自分で自分なりの改善策を見つけなくてはならないだろう。
と、本当に今更ながら痛感したのだ。

わたしは過去、6年間ほど不眠でハルシオンベンザリンロヒプノール
3錠を服用して眠っていたのだが、不眠と過眠の両方を経験してみて思うのは、
わたしにとっては、過眠の方がつらい。ということ。
私の不眠は、深刻な病状ではなかったのかもしれないが、
不眠の睡眠不足はモカやカフェイン、体を動かすことで対処ができた。

しかし過眠症の睡魔はどうしてもだめだった。
過眠の辛さの一つは、罪悪感が半端無いところだと思う。

勿論、不眠も辛いものだが、眠いという自覚がないうちに
仕事中にもかかわらず、何分か何時間かわからないが眠ってしまい、
周囲の人から気が緩んでいると思われ、上司に別室に呼ばれて
他の人の士気が下がるから、ドリンク剤を飲むとか
体を動かしたりして目を覚ますように、と注意され
そのうち根こそぎ有給を取り上げられたり、給料を下げられたり、
結局最後には解雇されたり。
不眠で会社を解雇されることはほとんどないだろう。


過眠症ってどういうつらさなの?
と人に聞かれたことは一度もないが、説明するとしたら・・・。

過眠症ではない人が、1週間徹夜をして、
やっと眠れたと思ったら3時間して起こされた。
充分つらい目覚めだが、過眠症の目覚めのつらさとはちょっと違う。

泥酔して帰宅は午前様。それから倒れるように眠り、
数時間後に強引に起こされ、眠くてだるくて
その上ひどい二日酔いで、何が何だかわからない。
少しでも動けば頭がガンガンと痛み、目があかないのに
この日は大事な会議があり、どうしても仕事が休めない・・

そんな状態にに少し近いかな?


いいことなんてちっともありはしない。

でも罹患してしまったのだから受け入れて
うまく付き合えるようになるしかないのだな、と思う。