特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

ベタナミンとリタリン服用の休止からやっと2週間が経ちました|特発性過眠症と猫と

前回 杏林の診察で、
仕事を失い、ひどく憂鬱で食事も取れず、寝汗もひどく、
眠っていれば良いものを、そんな時ばかりなぜか起きていて
ただただぼんやりと、1日中床に座って何も出来ず
思考停止、廃人のような日々を送っている。
と告げたわたしに
Dr.は2週間ベタナミンリタリンを休止してくださいと言った。

問答無用であった。

ベタナミンリタリンは中枢神経刺激剤で
以前Dr.から

”この薬は、交感神経、副交感神経をも刺激するので、
 強い不安を感じるようになることもあります。”

と説明されたことがある。
副作用に当たるものなのだろうか。
即中止してくださいと言われたのもその為だろう。


ベタナミン特発性過眠症と診断される前から
リタリン特発性過眠症と診断されてから
共に3年間以上、変わらず服用している薬だ。

服用しても何も出来ないが、服用しなかったら起きられないかもしれない。
この鬱から抜け出せるような、すごい薬を処方してくれるかとも思ったが、
Dr.にそんな様子は全くなかったし、
不安ではあったが、どちらにしても何も出来ないことに変わりはないので
休止するしかない。
やってみるしかない。

と、ベタナミンリタリンなしの生活がスタートした。


朝、普通に目覚める。

起きることがもっと困難かと思っていたが
意外にそれほどでもなかったので、少し安心した。

ただ、四六時中眠い。

すっきりとした覚醒感は全くなく
一日中ぼんやりと、頭の中に霧がかかっている感じ。

普通の人が日常どの程度のすっきり感を感じているのか
もはや思い出せないのだが、
やはり自分は睡眠障害なのだなと改めて認識をする。

結局、初めの1週間ほどは昼寝を必要とした。

切羽詰まった状況の中で、焦りながらも
出来ないことは出来ない。
まだ取り戻せる。
だから少しだけ、集中して今は休もう、
と無理やり言い聞かせた。

昼寝はきちんと布団などで眠ると、どれだけ眠ってしまうのか、
仕事は無いとはいえ、寝過ぎれば後悔をすることになるので
浅い眠りで済むように床で眠る。
これは特発性過眠症に罹患してからの癖というか
決まりごとになっている。


昼寝はするけれど、それでも取りあえずは朝起きるようにし、
やることリストの中から、何か1つでもやることが出来れば
今日は頑張ったね!
と思うようにした。無理やり。芝居も必要なのだ。

そして、気持ちが沈む日には就活も、一切しなかった。



そんなこんなしているうちに
ベタナミンリタリンの服用休止から2週間が経過した。

抑うつ状態は少しづつ、そして確実に改善してきているが
普通に体を動かせる状態とまではいっていない。

だが、驚くべきことがあった。

ほぼ毎日あった寝起きの頭痛が起きなくなっている。
寝起きどころか、気圧による頭痛も軽いものが
1〜2度あった位だ。

動悸も無いし、体温調節もうまくいっている。

わたしにとって、ベタナミンリタリンは命綱のような
重要な存在であり、同時に恐ろしい薬であることを
痛感した。

この薬が解禁となってからは、
今までは

朝 ベタナミン2錠 リタリン1錠 だったのだが
朝 ベタナミン1錠 リタリン1錠 に減らしてみている。

そして

昼 ベタナミン1錠 リタリン1錠 のところ、強い眠気を感じ無い日は
昼 リタリン1錠 のみにしている。

曇りの日などは眠気を感じるが、
今までよりベタナミンを1錠ずつ減らしているので
そのような時は1錠追加で服用すれば良い。

なぜ減らしたかというと・・・

休止期間に、どうしても何ひとつできない日の昼、
リタリンを1錠服用した日が2回あった。

2週間前にはリタリンの効果を感じられないか、
1時間ほど効いていたかな?
そんな感じだったのに、その時には
まるで初めて飲んだ時みたいに素晴らしい効き目を感じたのだ。

やる気に満ちて、身体はテキパキと動き
いくつもの作業を同時にこなし
頭はすっきり覚醒し、眠気は全く感じない。
しかも、有り得ないようだが、効果は半日ほど続いたのだ。

耐性が出来てしまったかもと思っていたが
もしかしたらこの2週間で身体がリセットされたのかもしれない。
だとしたら、量を減らしてリスタートでもいいのではないか、
そう感じたのだ。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


中枢神経

脳と脊髄からなる神経系のことを、中枢神経と言います。脳の中には、運動や記憶、思考、感情などをつかさどる大脳、運動や平衡感覚をつかさどる小脳、体温の調節をつかさどる間脳、呼吸や心臓の運動などをつかさどる延髄があります。脊髄は、脳と末梢神経の中継地点となります。

末梢神経

中枢神経から枝のように体全体に伸びている神経のことを末梢神経と言います。末梢神経は、感覚器官(目・鼻・皮膚など)から中枢神経に刺激を伝える感覚神経と、中枢神経からの命令を筋肉に伝える運動神経からできています。


f:id:dysthymia37:20150508183741g:plain