特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

生を掴めなかった人と生を放棄したい人|特発性過眠症と猫と

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夢を見た。

 

パートナーが

” あと1週間持つか、といったところです。”

と、Dr.に言われてから、わたしはパートナーと

色々な話をし、色々なことをした。

そのあと、パートナーは高熱を出した。

 

” わたしが治すから!! ”

 

そう言って、今日はなん日なのだろう?と思った。

 

1週間と言われたのに、

悔いの残らないように過ごさなくてはならないのに、

今日がなん日か、そんなことも把握していないなんて。

愕然とした。

 

ねこが、わたしのお腹のあたりでもぞもぞと

体勢を変えた。

 

夜中の3時28分。

 

良かった。夢だった。

夢だったんだ。

夢であることが嬉しかった。

 

 

この数日、眠くて眠くて仕方がない。

昨日も9時半に寝床に入ってしまったし、

今日は目覚めればテーブルに夕飯のスープが残っていて、

すっかり冷めていた。

夕飯の途中で寝落ちしたらしい。

 

ねこは伸びをしてわたしから離れた。

 

パートナーを探すが、見当たらない。

徐々に覚醒してきて

今のは夢であり、夢でないことを思い出した。

 

 

昨年の11月のある日、パートナーは突然に逝ってしまった。

 

懸命に生きようとしたが、奇跡は起きず、

駆け抜けるように逝ってしまったのだ。

 

パートナーはわたしの特発性過眠症という病に

初めて理解を示してくれた人だ。

 

どれだけの勇気をもらい、不安を取り除いてくれただろう。

パートナーがいなければ、わたしはこの病と

戦うことはできなかっただろうと思う。

 

パートナーは1人で逝ってしまった。

あとには、わたしとねこ2人が残った。

こぶーちゃんとパートナーの忘れ形見の、ちこ。

 

そして、わたしたち3人は、

今までの所からさほど離れていない所に

拠点を移した。

 

 

底のない悲しみが存在することを知った。

 

しかし何事もなかったように容赦無く時間は進んでゆく。

 

ここに存在する意味を失ったわたしは、

ぼんやりと、淡々と、日々をやり過ごす。

 

もう4ヶ月。まだ4ヶ月。

 

 

今はねこのこぶーちゃんとちこのためだけに生きている。

この2人がいなければとっくに生を放棄しただろう。

 

この先はどうなっていくのかわからないけれど