特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

診察日すっぽかし|特発性過眠症と猫と

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6月11日 10時半、杏林の予約日であった。

目が覚めたのが11時半。

しまった。またやってしまった。

 

薬はベタナミンリタリンが少しゆとりがあるくらいで

他の薬はあと1週間分もない。

でも、ベタナミンリタリンがあれば

取り敢えず仕事中に眠ることはないので、

あとは気力でなんとかするしかないだろう。

急に服用を止めてはいけない薬もあるのだが仕方がない。

 

敗因は前日に職場の人たちと飲みに行ったこと。

2、3年ほど前から、仕事以外に出かけると

大抵次の日には寝込んでしまう。

出かけなくとも、友人が家に遊びに来てくれたりしても

次の日にはどっと疲れてしまう。

出かけるのも、友人と会うのもその時はとても楽しいのだが

なぜなのだろう。

何とかならないものかと思う。

 

 

仕事は産休の人の代わりということで、

昨年の7月から今年の3月までの契約だった。

4月に産休からその人が戻ってきたので、

また新しい職場を探さなくてはならないなあ・・

今度こそ次は見つからないかもしれない。

と思っていた。

40も過ぎると雇ってくれる所はそうそうないことは

嫌という程経験している。

そんな沈んだ気持ちでいる所に、上司からの呼び出しがあった。

 

よく頑張ってくれて、仕事も早いスピードで覚えてくれたので

会社としてはこのまま手放すのはもったいないと感じているのだが、

他の空きのある所を探してみようと思う。どうだろうか?

という提案だった。

 

断る理由など何一つない。

 

仕事でのミスは ”申し訳ありません。代わりをご用意します”

とか ”今回は代金は結構ですから” とかでは済まない。

とてもプレッシャーの大きい仕事なのだが、やりがいがあり

気に入ってもいるのだ。

 

上司には、是非お願いします。と返事をした。

4月のことだ。

 

5月になり、空きが見つかった、と言われ

どこであろうと行くつもりでいたので、

2つ返事で受けた。

事故を起こさなければ、今度は無期限だ。

 

5月中旬から、信濃町から西新宿へ移動となった。

 

やることは同じなのだが、やはり場所場所で工程は違う。

それに、信濃町の時より格段に忙しい。

残業も必ずある。

通勤には、ほぼ2時間かかるので、毎朝4時半に起床し

帰宅は9時ごろになる。

夕飯など悠長に作っていると、寝る時間が遅くなってしまうので

簡単なものでさっと済ます。

ねこのこぶーちゃんとちこの事は、わたしのそんな都合に合わせて

適当に、というわけにはいかないので最優先にする。

”お母さんが帰ってきた!!撫でて、撫でて!ご飯食べちゃったよ!”

と、かわるがわるじゃれつき、膝に乗ってくる。

狭い部屋で二人で留守番をしてくれて、ありがとうね、

と撫でたりブラッシングをしたり、

家族団欒の時を楽しむ。

 

それからシャワーを浴びたり、明日のお弁当の

お米を炊いたり、早めにといっても寝床に入るのは

12時近くなる。

が、今は緊張からか、朝もなんとか寝坊せずに起きている。

まあ、きちんと覚醒していないようで、

どうやって職場までたどり着いたか覚えていない事も

しばしばなのだが。

 

西新宿に通って、もうすぐ1ヶ月になる。

やっと雰囲気にも慣れてきたが、まだまだ毎日覚える事は沢山あり、

やっていけるのかどうか不安になる事もある。

でもこうして仕事をしている時は、

仕事以外の事は考える隙間がないので、今のわたしにとっては

悲しみを思い出さずにいられるとても大切なツールだ。

だが、仕事人間になるつもりもないので、

いつか気持ちがもう少し落ち着いたら、自分の時間も

持てるといいな、と思っている。

 

 

特発性過眠症に困らされている事は、今の所少ない。

午前中覚醒しない事、雨の日に弱い事、気圧頭痛が再発しだした事、

その位だ。

もしかして治っているのでは?なんて思うほどなのだが

でもやはり、最低でもベタナミンリタリンがないと

通常の生活はできない。

Dr.は治りますよ、と言っていたけれど本当なのかな。