特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

薬が必要なのに診察予約日に起きられないなんて!|特発性過眠症と猫と

先週の診察予約日はうっかりと寝てしまって
杏林に行くことが出来なかった。

予約日の次の日も、いつも診てもらっているDr.は
診察を行っている日だったのだが、
数件分の仕事の応募書類を作らねばならず
どうしても行くことができなかった。

私の場合、リタリンを処方されているので
精神科のDr.ならば誰でもいいというわけにはいかない。
そうすると診てもらえる曜日が限られてくる。

木・金・土の3日間。

主要な薬は少しばかり余裕があったので
この週はあきらめて、来週に行くことにした。


なんとか間に合うと思っていたのだが、
エビリファイが切れた。

そして、その2日後くらいには何も出来なくなってしまっていた。

エビリファイがこんなに必要になっていたのか?

以前にもエビリファイは、活力剤として処方されていたことがあったが
これといった効果を感じることが出来なかったので、
中止してもらった、という経緯がある。

この頃の日常が、以前と違い動けるようになってきていること、
これは本当にエビリファイの効果なのか。
気持ちの問題なのか。
わたしはもしかすると、プラセボでも効果かあるのかもしれない。
などと思ったり。

どちらにせよ、情けないことだが
薬がないと生活ができない。ということにはなる。

だが次の週の木曜日も、そして金曜日も
起きる事が出来なかった。

一体何をしているのだろう。

このままでは全てのことが出来なくなる。

廃人だ。

何がなんでも明日の土曜日には診察に行かなくてはならない。


この日の夜は、ベタナミンリタリンを飲んで
起きていることにした。
眠らなければ目が覚めないということは起こらない。

起きているといっても、何もやる気が起こらないので
何もできない。

こんな時は・・・・
と考え、寝床でひたすら本を読んだ。

窓の外が明るくなってきて、
何とか今日、診察に行けそうだ・・!やった!
と思った。


土曜日に杏林に行くのは初めてだった。
どの科も見たこともないくらい混んでいた。

精神科ももちろん混んでいて、待合室の
空いた席を探すが3つほどしか目に入らなかった。

窮屈な感じでちんまりと座り、かなりの時間待つことを覚悟した。
かばんから鬼平犯科帳を出し読みながら待つことにした。
一冊読み終えるかな、というところで呼ばれた。
2時間。
思ったより早かった。


時折確認される、寝る時間と起きる時間。
無職故、不規則な生活の時もあるが、それはそれで、
平均7〜8時間寝ていると報告する。

今の環境では、薬を飲んでいながら本当に起きることができないのか
強制的に起きる用事がないから甘えて起きられないのか、
おそらく後者ではないかと思うので
それを症状としてDr.に報告するのを避けている。
甘えは薬では治らない。

仕事を始めて起きる必要があって、夜更かしをしているわけでもなく
きちんと頑張っているのに起きられない。
ということならば、迷わずDr.に泣きつくつもりでいる。

”では、お薬変わりなく出しますね”

と言われ、あ、そうだ。と思い出したことを聞いてみた。


眠剤は何のために服用するのでしたっけ?”

眠剤がどうしても余るので、果たして必要なのか疑問に思っていた。

Dr.は処方内容に目を通して

”この場合夢を少なくするため、ですね”

と言った。

なるほど、そういえばいつも一晩に沢山の夢を見て、
起きてからも5つ6つと夢を覚えているのだよな・・
大概嫌な夢で、バカにされて、責められて、
不条理なことを押し付けられて、黙っている。
自分は何もまともなことが出来ないんだ・・
と腹が立って悲しくなる。
そんな夢ばかり。

飲まなくても眠れるが、なるべく飲むようにしよう、
と思った。
嫌な思いは少ない方が良い。



近頃歯医者へ通いだした。
3ヶ月に1度はクリーニングにいっているのだが
それとは別に通っている。

たびたび被せ物が外れるのだ。

ここの歯医者には15年ほど通っていて、
今の口腔内は全てこの歯医者で作ってもらったもの。

もともと通い始めた頃から言われていたのだが、
噛み締めが強く、ストレスが強い時には歯ぎしりなどもしていて、
ひどく歯がぐらついていた。
ぐらつくなぁ・・と触っていると、
乳歯みたいにポロっと取れてしまうのではないかと
不安を感じるくらいだ。

わたしは歯の根っこのあたりの骨が激しく起隆してしているのだが
これは噛み締めが強い証拠だそうだ。
糸切り歯は普通とがっているものだが、わたしはずいぶん昔から
すりへって平らになっている。

歯ぎしりは自分の出す音で目が覚めることもあり
歯の磨り減りも激しく、マウスピースを作らされたりした。

この数ヶ月、歯ぎしりも自覚がないし、
と思いマウスピースをつけていなかったのだが
被せ物が次々と外れる。

どうやら噛み締めが強すぎて、歯の位置が少しづつずれてきていて
それで被せ物がはずれてしまう、ということらしい。
噛み合わせも変わってきていて、
負担のかかる歯が虫歯でもないのに痛んだりしている。

前に作ったマウスピースは合わなくなってしまったので、
新たにマウスピースを作り、はめて寝るようにと言われた。

調節をしてもらっているが、このまま歯の位置がずれ続けるようなら
矯正するしかないと言われてしまった。

たしかに起きている時、無意識に歯をぎゅっと噛み締めていることが
よくあって、気がつけば顎を緩めるのだが・・
寝ている時には歯ぎしりはしていなくても、
加減のない強い力で歯を噛み締めているのかもしれない。


お金のかかる身体だな・・と苦笑いをする。

しかし、過眠症の薬がフルに揃って2日。
気持ちの問題かもしれないが
それでもいい。
気力のある日々が得られたこと、これは嬉しい限りだ。