調子よくすっきりと目覚めることが出来ていた日が続いたのだが、
次の週、訪れたのは目覚ましの聞こえない週だった。
かろうじて仕事に遅れるほどの寝坊はなかったが、
明日は起きれるのかと夜、眠るのが怖かった。
昨日は診察日であった。
薬もないし、絶対に行かなければならない。
何とか目覚ましは聞こえたが、眠くて動くことが出来ない。
そんな中、こぶーちゃんとちこがゴロゴロと言いながら
代わる代わる布団の中に入ってくる。
幸せな地獄。
2時間の葛藤の末、何とか杏林へ向かった。
予約時間30分の遅刻。
予約時間に行っても、大概待つことになるし、
それに耐えられなくて、誰にも告げずに帰ってしまう人もいる。
他人事ながら、薬、あるのだろうか、などとぼんやり思う。
診察は5分で終わる。特に薬の変更はない。
薬局でも、小一時間待つ。
処方されているリタリンは、シートの薬ではなく
瓶詰めなので、一々分包してもらわなくてはならない。
時間がかかるので、ある時から朝の分、昼の分、と
まとめて容器に入れてもらうようお願いをしている。
それなら錠数を数えて、ざざっと容器に入れるだけだ。
しかし、この所、
” リタリンを容器に詰めたりするので、
一時間位かかりますが、宜しいですか? ”
と言われる。
え?ざざっと入れるだけなのに?
と思うが、まあ薬の種類も多いし、仕方ない。
変な言い訳しなければいいのに。とは思う。
最近処方されたストラテラは効いているような気がする。
ダメな時はベタナミン、リタリンを服用しても、何をしてもダメなのだけれど。
でも、何となくだが、起きやすくなった気がしている。
暗示なのかもしれないが、暗示というのも大切な要素。
ストラテラを服用し、目覚ましをセットし、
枕を4回叩いて、明日4時に起きる!
と唱えて眠りにつく。
この頃の土日が休みの週末は、金曜の夜に寝て、撃沈。
日曜の昼過ぎに目覚め、たくさん眠ってもすっきりせず、
何の意欲もなく、起きてもなあ・・・と思う。
そのまま寝続けられることができるのだが、
次の日は仕事なので、仕方なく起き上がる。
身体中がだるく、このまま寝たら次の日歩くことさえままならなくなるから。
飲まず食わずだったのに、お腹が空いているのかもわからない。
とりあえず発泡酒を開けて、考える。
そして、やりたいことはたくさんあったのに、時間を無駄にしたことを責め立てる。
いつもそうだ。
片付けられないものがどんどん溜まっていき、
部屋が汚いことにストレスを感じる。悪循環。
丸一日寝たからとてスッキリすることはなく、
頭も痛いし、背中も痛い。
何か食べようと思っても、食べたいものも思い浮かばずどうして良いのかわからない。
あればヨーグルトやなんかのやわらかいものを口にしてみるが、
それでもお腹が空いているのかわからない。
食べると気持ちが悪くなったりすらする。
そして、どうして起きられないのか、考えてもどうしようもないことをずっと考える。
罹患して間もない頃、起きることが出来ないので、
睡眠を浅くしようと1年以上、布団ではなく、床で眠っていたなあ・・
などと思い返す。
起きられないなら眠らなければ良い、と、1週間眠らずに過ごせるわけがないのに
ベタナミンとリタリンを飲んで徹夜をし続けたこともあったなあ。
それで、吉祥寺に住んでいた頃、明け方に近所の組長宅への
銃声を聞いたんだっけなあ。
発泡酒の空き缶ばかり増え、何もしない週末が終わる。
うまく付き合おうとしているのに、突っぱねられる。
いつになったらわかりあえる様になるのだろうか。