明日土曜は、仕事が休みだ。
何が何でも薬をもらいに行かなくては。
でも起きられる自信がない。
眠らずに土曜の朝を迎えるのが最善策なのかも知れない。
ベタナミンとリタリンを服用すれば、一晩くらい起きていられる。
でも1週間働いた体は疲労MAXと言っているし、
徹夜をすると次の日、動悸が激しくなる。辛いのだ。
なので眠ることにした。
これらを服用して23時に寝床へ入った。
もちろん眠剤は無しだ。
” 明日は仕事だから起きなくてはならない。”
仕事ではなく診察なのだが、
緊張感を持たせるため、自分を騙すつもりで
30回頭の中で唱えた。
目が覚めたのは、土曜日の明け方2時半だった。
やった。行ける。
慌てて枕元にセット済みの薬を水筒の氷水で流し込む。
そして、2度寝をしてしまう前に寝床から出た。
いかんせん早起きすぎるのだけれど、そして外は雨が降っているのだけれど
普通に生活を送るためには、杏林に行かなくてはならない。
温かい紅茶を入れて、ぼんやりしたり本を読んだり
猫にちょっかいを出したり、のんびり朝食を作ったりしていたら、
あっという間に出かける時間となった。
” お母さんはちょっと病院まで出かけてくるよ。
いい子で待っててね。ちゃんと帰ってくるから ”
猫のこぶーちゃんとちこにそう言って頭にキスをして
部屋を出る。
あとはひたすら待てば薬がもらえる。
4月15日が予約の日だったのだが、起きる事が出来ず、
翌週22日も起きる事が出来ず、その翌週29日は旗日で、
翌月5月6日は仕事であった。
予約日から1ヶ月も診察に行けずにいた。
薬は節約をして、リタリンだけはだいぶ残っていたが、
他7種類あまりの薬はとうに無くなっていた。
当たり前だが。
薬がなくて不安の日々は、それでも何とか寝坊はせずに済んだのだが、
日々の疲労・脱力感は結構ひどく、ヘパリーゼなんかを飲んで
何とか通常を保った感じだ。
このヘパリーゼ、暗示かも知れないが、
眠気には効果はないけれど、少し疲れが取れるような気がしている。
常備してもいいかも知れないな、などと思う。
Dr.に平日は2時半とかに目が醒める事が多い事、
休みの日になると目覚まし音は全く聞こえずに
30時間は平気で眠ってしまう事を話した。
” 気持ちが緩んでしまうんですかね。
とても嫌なのですが、どうしようもなくて・・”
と言うとDr.は
” この手の薬をこれだけ飲んでいれば
週末は睡眠不足でそうなるのは当然です ”
と言った。
・・そうなのか。
甘えじゃなかったんだ。
何だかとてもホッとしてしまった。
でも6月10日にはまた診察だ。
起きられないのは当然、とは言われても、
起きなくてはならない休日もあるのだ。
起きる事が出来ない時もある。
ホッとしている場合ではないのかも。
これさえあれば大丈夫!という何かを見つけたいと切に思う。
・・・まあ、そんなものは存在しないだろうけれど。
眠りにつくためのものは色々あるのに、
(我が家にも2匹の強力な眠剤がいるけれど)
眠りから覚めるためのものはあまりないと思う。
ドリンク剤も、朝の太陽光だって過眠症には効果はないのだから。
耐性の出来ない覚せい剤を、作って欲しい。
薬は勿論完全ではないけれど、今一番頼っているのは
薬だということ、自分の力で生きている感じがしなくて
厭なのだけれど、でもこれは紛れもない事実で、
いい加減認めないといけないなあと思っている。
だけど。