特発性過眠症と猫と

特発性過眠症と診断された筆者の病気の経緯と、一緒に暮らしている2匹の猫との暮らしの日記。終わりたいけれど、生きなくては、とも思う心の不安定な様を不定期更新しています。

特発性過眠症患者の続く苦悩|特発性過眠症と猫と

中枢神経刺激剤(覚せい剤)であるベタナミンは0.5mg増えただけで、果たして

どう変わったかというと、たいした変化はなかった。

不本意に寝てしまう時間がほんの少し減った様な気もするが、まだまだ苦悩は続いた。

 

仕事を掛け持ちしている為、週に4回は朝6時の起床なのだが、この午前中の仕事は

5年間、無遅刻無欠席であった。

 

なのにある日、目が覚めたら8時半。

何が起こっているのか理解できず暫く呆然とした。

そうしてまだ働きそうも無い頭で考えて、わかった事は、この時間は掃除や備品を揃え終えて仕事をスタートさせる時間であるということだった。

 

一度このような事をしてしまうと次の朝がとても怖くなる。

 

考えた末、この日から布団ではなく床に寝るという事にした。

 

床ならば心地よく眠れない為、朝起きやすいに違いない。

 

心地よく眠れないという事は、深い眠りは得られないし、寝ても疲れなどとれないということで、治療の妨げになるとは思ったのだが、遅刻を繰り返し、結句、職を失う、なんて事になるのは絶対に避けたい、そう思えば仕方のない事なのだ。

 

布団で眠りたいなあ、と思わない事も無い。でも布団で寝ると朝起きられない可能性が極めて高い。

ベル音の目覚まし3個、電子音のアラーム2個、iPhoneのアラームが最大ボリュームで起床1時間前から15分おきに鳴るように設定。

しかしこの環境でもどの目覚ましも聞こえない。従って目が覚める事は無い。

 

床で寝れば途中途中で目が覚め、朝はしんどいけれど、何とか遅れずに仕事に行ける。

 

何も聞こえないくらいに深く眠っているという事なのか、でも相変わらず夢はいくつも覚えている。 検査入院の時には深い眠りはなかったが、さすがに自宅の場合、少しはノンレム睡眠も出現するのか、それとも薬のせい?